＜位置＞
ローマの東約80kmのフロジノーネからさらに東へ約15km行ったところのなだらかな谷あいの地にカサマリ修道院はある。

＜修道院概要＞
この修道院もフォッサノーヴァ修道院と同様に、聖ベルナールのイタリア旅行の際にクレルヴォー系のシトー会修道院になったものである。

＜教会堂概要＞
現存の教会堂は、1203年に建設が開始され1217年に献堂されたもので、フォッサノーヴァと非常によく似た建築であり、この二つが同じ建築家によって作られたとも言われる。
天井ヴォールトが全てリブ・ヴォールトで、柱型は全て同一のプロフィールを持ち、ヴォールトのリブと合理的に関係付けられている。
平面は「ベルナール式平面」で、典型的なシトー会教会堂の形式である。