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<位置>
フランス東南部ドーフィネ地方ドローム県、プロバンスとの境の近くの町モンテリマールの東約18km、ヴァンス川が他の小さな二つの川と合流する地点、モンジョワイエの台地の森の中にエギュベール・シトー会修道院はある。

<修道院概要>
エギュベール修道院は、四父修道院の一つ、シャンパーニュ地方のモリモン修道院から来た修道士達によって1137年に設立された。
現在も厳律派(トラピスト)に所属するシトー会の修道院であり、50名ほどの白い修道士たちが共同生活を送っている。
教会堂、回廊には修復・改造の手が入っているが、そこに見られる装飾を欠いた単純・簡素な意匠は、この修道院を中世シトー会修道院の代表的な遺構としている。

<教会堂概要>
エギュベール修道院は1137年に設立され、1240年までドーフィネ地方に多くの寄進を受け発展したが、現在の教会堂もこの時期に建設が開始されたと考えられるが、正確な建設年代については知られておらず、12世紀末の建設と考えられている。
堂全体の構成としては、ロマネスクのマッシブなピアの上に架けられた交差リブ・ボールトが示すように、ロマネスクからゴシックへの過渡期のものである。
半ドームが架かる多角形平面のアプシスと半円形平面の東端部を持つ四つの袖廊祭室のある平面となっているが、このアプシスと袖廊祭室の半円形部分とは、後に(おそらく13世紀の初めと言われる)付加されたもので、堂全体が完成した12世紀末の平面は四角い至聖所に両袖廊東側にそれぞれ二つの四角い祭室という、フォントネ、レスカル=デューなどと同じ典型的な「ベルナール式平面」であった。 西正面は1574年に破壊、教会堂は20世紀に入って大がかりな改修が行われるが、現在の西正面は1969年の修復でできたものである。