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France
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<位置>
フランス・ブルターニュ地方、コート・ダルモール県のサン・ブリュックの南東約50km。

<修道院概要>
ボケン修道院は1137年、同じブルターニュ地方ガンガン近くのベガール修道院によってディナン伯領地に設立された。
ベガール修道院は、オルレアネ地方のローモン修道院から来たシトー会修道士が設立した修道院で、ローモン修道院はシトー母修道院が設立したものであるから、ボケンもシトー系ということになる。
1936年、革命の後廃虚の状態で打ち捨てられていたこの修道院に、タミエ・シトー会修道院からの修道士が住み着き、現在はシャルトルー会の創始者聖ブルノの信奉者たちがつくる「ベツレヘムと聖母の被昇天」修族の修道女達が修道院として使用している。
中世当時の遺構としては教会堂と回廊東側のニッチやアーケードが一部残る。

<教会堂概要>
現在建つ教会堂の建設は、ディミエによると12世紀末のものとされるが詳しいことは知られていない。 内陣は14世紀から15世紀にかけて拡張、東の方へ延長され、この時、尖頭アーチのゴシック様式の大きな窓が内陣につくられた。
両袖廊の外壁は20世紀の修復である。
内陣が延長される前の教会堂平面は、ブルターニュ地方の他のシトー会教会堂であるクレルモン、ル・ルレク、メルレと同様、小ぶりな角形の至聖所を持つ平後陣に四角い袖廊祭室を持つ典型的な「ベルナール式平面」である。
身廊の、交差部から数えて三つ目のベイまでは尖りアーチになった大アーケードで側廊と区切られているのに対し、西端部は、壁が身廊と側廊を区画している。これは上記三つのブルターニュ地方のシトー会教会堂も共通に持つ特徴である。
尖頭トンネル・ヴォールトの架かる袖廊祭室を除いて、内陣、交差部、両袖廊、身廊と、教会堂全体に木造の露わし小屋組が架かるのも共通点で、隣接地方であるノルマンディー地方の影響と言われる。