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<位置>
ブルゴーニュ地方、モンバールの町のほど近く、マルマーニュの谷間に位置する。

<修道院概要>
1118年、聖ベルナール自らが率いるクレルヴォー・シトー会修道院からの13人の修道士によって設立されたといわれる。このとき建設された修道院の建物は、現在の地にほど近い別の所に建てられた。
1130年ころより、早い時期に設立された他のシトー会修道院と同様、フォントネも近くの地により大規模な修道院の建設を始める。聖母マリアに捧げられた現存の教会堂は、1147年に献堂される。

フォントネ修道院の最盛期はその初期の頃、つまりは12世紀であった。その後この修道院には、建物のほとんどを破壊するような大事件はなく、そのため建造当初の初期の頃のシトー会修道院建築の姿をほとんどそのまま今に伝える遺構となっている。

フランス革命時にフォントネ修道院も犠牲になり、1791年に売却される。何人かの所有者を経てモンゴルフィエ一族が所有者であった18世紀、19世紀には製紙工場として繁栄するが、その後を引き継いだエナール一族は、この修道院を元の姿に戻そうとし一連の復元・保存作業を進める。現在、建設当初の姿を見ることが出来るのは、現在でもこの修道院の所有者であるエナール一族のおかげである。
1981年にユネスコの世界遺産に登録されている。

<教会堂の建築について>
1139年着工、1147年献堂の教会堂は、現存するシトー会教会堂の遺構の中では最古のものである。
建設時期が聖ベルナール存命中であること、フォントネ修道院が聖ベルナール自らの手で設立されたこと、教会堂の平面が、形態として聖ベルナールが院長を務め、聖ベルナールの手により建設された父修道院・クレルヴォー第二教会堂のそれと類似することなどにより、聖ベルナールの教会堂建設への直接的関与が考えられる遺構であり、いわゆる「ベルナール式平面」の代表例である。